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何かを克服したいあなたへ

先日、電話応対が苦手で会社を辞めたい新入社員がいる、というニュースを見ました。
わたくしも空の仕事を辞めてから、いろいろな職を経験する中で電話応対をする職種がありました。
当時もう30代半ばを過ぎておきながら、わたくしもまた初めて電話に出るまでにはとても勇気が必要でした。

人は初めてのことに挑むとき、慣れないことをするとき、いくつになっても緊張もしますし、不安になるものです。
それがたとえ、若い新入社員でなくとも。

以前、セミナー後に「美容関係の仕事をしたいけれどコミュニケーションが苦手で積極的に動けない」とご相談にきてくださった方いらっしゃいました。
若い男性の受講者の方で年齢とは合わず品のある方だな、と言う印象でした。
その方に伝えたアドバイスは「本当にそのことを望むなら、プロ意識を持つこと。プロとしての仮面をつけるのです。」と。

働き人は皆そのことに対してプロでなければならいと考えています。
お客様から見ればその方が何年働いているのか、どのくらいの役職を持っているのか、そのようなことは見えませんしわかりません。
目の前に居るあなたを頼りにしてくださっています。
それに対して、あなたはその道に一歩踏み入れた時からプロ意識を持たなければなりません。
それが勤続年数が短くともです。

苦手なことも不安で恐ろしいこともたくさんあると思います。
だけれども、頼りにしてくださる誰かがいるのです。
それが「働く」ということだとわたくしは思います。

若手社員には若手社員の強みがあります。
それは「教えて下さい」と堂々と言えること。
ある程度、勤続年数を経てしまえばプライドが邪魔して尋ねることができず、どうにか自分で調べなければなりません。

何かを克服したいとき、まずは仮面をつけてプロ意識を持ったあなたになること。
そして、俯瞰的に(第三者的に)自分を見ること。

わたくしも毎回のお辞儀のレッスンの時は、きちんと美しくできるか自宅の大きな鏡の前で確認してから講義に向かいます。
俯瞰的に自分を見るのです。「実紀、今日の調子はどう(笑)?」と。

仮面をつけるスイッチを作るのも大切です。
わたくしのスイッチは身だしなみを整えること。
爪を短く切り磨いて、髪はお辞儀をしたら垂れないようにすること。
靴は磨き、スーツはしわが無いようにすること。
そうすることで、講師としての働き人としてのスイッチが入るのです。

みなさんが仮面をつけるスイッチは何ですか?

あっ、セミナー講師として冒頭の電話応対についてアドバイスをします。
電話応対は準備8割。メモ帳はベストポジションに置いて受話器は利き手でとりやすいように。
内線番号は何番が誰の電話につながるのか、保留ボタンはどこか。
慌てないように準備をしておく。

そして、社名の音読も。
発音することは話すことにとても大事です。
出る前には深呼吸も忘れずに。

最後に「顔は見えずとも態度は見えます」。
真摯に対応してみてください。多少の敬語の間違いは問題ありません。

今日もあなたが一歩進める月曜日でありますように。
長崎から祈りを込めて。