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心配事は杞憂

その昔、中国の杞の国の人が空を見て「崩れ落ちてきはしないか」と心配した故事から、
心配する必要のないことをあれこれ心配する(憂う)ことを
「杞憂(きゆう)」と言うようになったそうです。

わたくしも思春期のときにいろいろなことを気にしてしまう時期があり、
国語の教科書で「杞憂」の言葉を知り、少し気が楽になったことを覚えています。

本好きな父が「良い本があるよ」と以前教えてくれた本のタイトルが
「心配事の9割は起こらない」という本でした。
曹洞宗の僧侶であり庭園のデザイナーでもある枡野 俊明(ますの しゅんみょう)氏による著書です。

不安やストレスはよくよく考えると根拠のないものだったりする、ということ。
実際、相手はそのように思っていなかったり、本当は円滑に進んでいるけれど、
不安や自信のなさから「~かもしれない」「いや、そうにちがいない」と思うようになると。

以前、読んだ別の雑誌の記事の中にも脳科学の分野から、
過去の嫌なことや現在のストレス、未来に対する不安を感じたら
「あーーーーーー」
と心の中で叫べばいいと。

具体的に想像する前にその映像を断ち切ってしまうといつの間にか考えなくなる、
というものです。

たしかに、CA時代クレームが起こりそうな事案からはクレームは上がらず、
全く意識していないところからご意見を頂くこがありました。

このつい考えてしまう不安やストレスを思わないふりをする練習
ー「瞑想」につながるのではないかと思います。

「明日までにこれをやらなきゃ」
「あの案件は間に合うだろうか」
「うちの子はきちんとできるだろうか」

など、ビジネスでも日常でもいつも何か考えてしまう忙しい現代の人々。
お風呂で湯船につかるとき、お布団に入っていざ寝ようとする前など何も考えない時間を。

今日も一生懸命動いた自分の体たちに感謝を。
そして、明日に備える。

ただ、それでよいのではないかと思います。

リスクマネジメントは確かに大事ですが、考え過ぎず、
もし何か起きたらその時に考えればいい。

そういった考え方もまた必要なのだと思います。

大丈夫。
わたしもあなたも思いのほかうまくいってる。

自分を信じて。今日も精一杯。