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選んだ道を正解にするということ

上の子が中学校に入学したての頃、部活動に何に入るか悩んでいたことがありました。
小学生から始めていたバスケットボールを続けるか、同じくずっと習っていたドラムを演奏できる吹奏楽部にするか。

おそらく本人の中では音楽の方を選びたいのに、私や夫が薦めるバスケットボールにした方がよいのか遠慮していたようでした。
今思うと入部届の提出期限間近まで悩ませていたのは本人ではなく、周りにいる私たち外野だったのだと申し訳ない気持ちがしています。

明日が提出期限というその時、帰ってきた上の子に「話があるからちょっと座って」と言ってきちんと話す場を設けました。
その時、上の子から言われた言葉が忘れられないでいます。

成長期の運動がいかに大事かを説く私に、上の子はこう言いました。

「先のことはわからないし後悔するかもしれないけれど、今を後悔したくないから今やりたいことを選ぶ」

と、真っすぐな目をしてはっきりそう言いました。
その言葉を言われたとき、「そうだ、彼の人生なんだ」と自分自身の言動を見つめ直し、上の子が選んだことを応援することに決めました。

人生には大事な選択をすべき時があります。
子どもでも大人でもいくつになっても。

その時に人はそれぞれの取り巻く環境や理由を考えながら、それらを選択の理由の一つにしながら道を選んで行きます。
大事なことは「自分の心に正直であること。それが好きなことであること。」です。
そして、もしそのことを選ばざるをえなかったとき「自分で選んだ道を正解にしていくこと」が大事になります。

できれば、選んだ道が一番好きなことであるように。一番好きになれるように。
そうでなければ辛い時にもちませんから。

これから我が家では今度は下の子が自分で進むべき道を選択する時期を迎えます。
今やりたいことに正直に。
やりたいことができなかった自分を想像すると、そのときどのような感情が生まれるのか。
自分自身を見つめ直す大切な時期でもあります。

吹奏楽部を選んだ上の子は卒部の際にこう言いました。
「この学校の吹奏楽部に入れてよかった。みんなの音の中に居ると心が震えたんだ。」
と。

多くの出会いの中、仲間のみなさんを生涯の友とし音を楽しんだ。
その選択に間違いはなかったと思います。

自分が選んだ道が正解だと思える人生を。
これから選択をする時期を迎えるみなさんに伝えます。

長崎は最も早い梅雨明けで良いお天気の月曜日です。
熱中症に気を付けて。
今夏も乗り切っていきましょう。