首を長くして待っていた秋が駆け足でやってきました。
朝夕は寒く、体調管理により気を付けなければと思っています。
今年から小学校5年生の下の子がバスケットチームに所属し、その公式戦が先週末に行われました。
今年度最後の公式戦。
6年生にとっては県大会に出場するための実質最後の試合でした。
最後の試合に限って、初戦ベスト4常連のチームと対戦することが判明し、
そのことが分かってから、いつもにも増してみんなの気合いを感じながらの練習の日々でした。
コーチからいつも言われる「挨拶しなさい」「返事しなさい」「声を出しなさい」の言葉が、
いつしか言われなくなり、体育館に行ったら子供たち自ら挨拶をしてくれることが増えました。
そして、試合当日。
朝からの練習が終わって、いざ試合会場に向かう前コーチが「練習をずっとしてきたこの体育館に感謝して」と言ったそうです。
試合が始まると子供たちの顔つきがいつもと違うことに気が付きました。
転んでもすぐ立ち上がってボールを追う。
ルーズボールを拾ったら絶対に離さない。
仲間同士で声を掛け合う。
そんな姿に早くも目頭が熱くなりました。
仲間を称え、励まし、鼓舞する。
子供たちが自ら作るすばらしい試合でした。
結果は最終ピリオドの追い上げに一歩及ばず、わずか1点差で敗北。
だけど、子供たちは誰一人として泣かなかった。すがすがしい顔をしていました。
野球界のレジェンド、イチロー選手は
「試合前、整列して相手に挨拶をするのは相手をリスペクトするため。私たちも頑張って練習してきた、あなたたちも頑張ってきた。だから正々堂々と戦おう、という意味がある」
と言っています。
そう。スポーツにおいて大事なことはリスペクトだと思うのです。
道具を大事にする、競技場を整える、携わる全ての人に挨拶をする、教えてくれるコーチに返事をする、声を出して仲間を励ます。
その気持ちがプレーにも出るのだと思います。
小学生のときは子供たちが初めて何かに向き合う時期だと思います。
自分が好きなことかどうか確かめる時期でもあります。
迷ってもいいし、やっぱり違ったと思ってもいい。
ただ、本当に心から好きだと思うものに巡り合って欲しい。
わたしたち大人は子供たちの心からの「好き」を大事にしなくてはなりません。
スポーツを学ぶ、だけではなく、スポーツに学ぶ。
そして、そんな子供たちの姿からわたくしたち親は学びます。
「心なんて、言葉なんて、そんなのいらないから実績が大事」と思われる方もいるかもしれません。
それだと、辛い時にもたないのです。
何か辛いことがあっても、心に芯のようなものがあればきっと乗り越えられるのだと思います。
たくさんの書籍で出会った先人たちから、そして身近にいる先輩方から教わってきたことです。
そしていま、また子供たちから教わりました。
この届かなかった先輩方の一点はわが子たちの代の宿題にさせていただきます。
日々、たくさんの出会いに感謝を。
さぁ、今週もがんばっていきましょう。