リスクマネジメントという言葉を始めて深く考えたのは、
就職活動時に関東にある某老舗の高級ホテルの説明会に行った時でした。
説明会だけだと油断していたら、抜き打ちで論文審査があり、
「あなたは危機管理をどう思いますか?」という内容でした。
厳密にいうと、リスクマネジメントと危機管理は違いがあり、
リスクマネジメントは「予防」を目的とする手法であるのに対し、
危機管理は起こってしまった事案の「対応」を目的とする手法です。
冒頭のホテルでの論文は撃沈。
深く考えたこともなければ意識したこともあまり無く、、、大学で専攻していた環境問題にどうにかつなげて
なんとか書き終えたという感じでした。
リスクマネジメントも危機管理もその後、CAの訓練で大変深く学ぶようになります。
航空機の運用において大変大事な要素になります。
チーフパーサー訓練では特に緊急事態の際など危機管理の考え方を深く学びます。
また、リスクマネジメントは新入訓練のときに座学で長い時間をかけて学びます。
「ある事象に関してネガティブに考え、それをひとつづつ解決していくとリスクマネジメントができる」
と、基本の考え方から頭に入れ込むのです。
普段はポジティブな考え方の方が良い、と言われているのに、
リスクマネジメントの時には「こんなことが起きるかもしれない・・・」と考えつつ動く。
CA職には大変大事な考え方でした。
毎日毎日そんなことを考えながら仕事をしていたので、辞めた今でも癖で「ここはこういったら危険だからやめておこう」と
頭の中ですぐ考えてしまいます。わずらわしいなぁ、自分。と思いつつ、頭の中で考えてしまう。
なかなか抜けません。
みなさんにも職業病のようなものありますか?
気になって仕方のないことなど。
身体にしみこむほどのことは、そのことに真剣に向き合った証拠だと思いますね。
夏休み多客期だなぁー、と思いつつ。
お忙しいけれど暑さにお気をつけて。
オリンピックの観戦による寝不足、夏バテにもお気をつけて。
今週もぼちぼちいきましょう。