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人を「ほめる」ということ

この仕事を始めて、いろいろなところでお話や店舗訪問型の指導をさせていただきました。
私はご担当者様だけでなく受講してくださる方、また実践指導で指導対象者の方ともできる限りコミュニケーションを取るようにしています。
業務の話の中からはじまって、その方の心の内を、心の声を引き出してから指導をするようにしています。

その中でみなさんに一様に感じることは「自信の無さ」。
はじめてお会いする私でも、ものの数十分でその方の「プロ意識」を感じることができるのに、みなさんどこか自信が無いのです。

日本特有の我慢を美徳とする文化の表れかもしれませんが、どのような環境においてももっと「褒める」ということをした方が良いと思うのです。
それはどのような立場であろうともです。

ただ人を「ほめる」には若干スキルが必要で、例えば目上の方が部下の方を褒めるときにはコーチングの観点からそのタイミングが重要になります。
褒めすぎてもその方のスキル向上のスピードを遅くしてしまうことがあるからです。

でも、感嘆するほど「すごい!」と思うことは是非伝えて差し上げてください。

「あなたと仕事ができてよかった」
「このような場面が素晴らしかった」
「先輩のこのようなところが勉強になった」
「私もあなたのようになりたい」

など。
私は「良いと思うことは口にしないと思わないと同じ」
と考えています。

ご家族などプライベートにおいても然りです。
「今日、こんな風に声をかけてもらってありがたかった」
「外出中のこのような行動がよかったよ」
「忙しいのにありがとう」
など。照れずに恥ずかしからずにそっと。

コミュニケーション学において「ほめる」という行動は人間関係を円滑にするとも言われています。

4月に入って新しい環境で日々頑張っているみなさんへ。
どうぞ良いと思うことは「勉強になります」と先生方や先輩方にお伝えください。

そして、その方々を育てる先生方や先輩方へ。
日々、見せないように隠している不安と闘っている新しい仲間へ「今日、このようなところがよかったよ」「成長してる」など伝えてあげてくださいね。

お互いがお互いの良さを見つけ認め合う環境でありますように。
春のうららかな気候の中でそのような場面がたくさん増えますように。

そのようなことを思う春でございます。

学生のみなさんは本日から始業式の方も多いのでは。
みなさんも日々、勉学に励まれて偉いです。とっても偉いです。

不安や期待を胸に。大丈夫。
大股一歩で行きましょう。

今日もあなたを応援しています。