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客室乗務員、地上係員を目指すあなたへ

この仕事を始めてから、いや、始める前からも「航空会社に興味があるんです。」と言ってくださる方にお会いしました。
最近は学生のみなさまから直接、また、その保護者のみなさまからもお声をかけていただくこともあります。

先日、学生時代の友人たちと久しぶりに会ったのですが、お嬢さんが航空業界に興味がある、と話を聞きました。

さて、今日はそのような航空業界を目指すみなさまへ。
元所属していたものとしてのアドバイスをいくつか。

そうですねぇ。
私の場合、あまり参考にならないかもしれないのですが。。。
きっかけとしてはANAの募集を見て企業研究をしているうちにその社風に憧れたこと、この一点につきます。
父の仕事の関係で幼いころから転校を繰り返しておりましたので、飛行機に乗る機会は多かったと思います。
ですが、就職活動をしている最中も迷いがありANAを志望する直前に公務員試験を受けて不合格にもなっています。

そのような何にでも消極的だったわたくしが、ANAのCA職の募集を大学の掲示板で見てから企業研究をするうちに「この会社にどうしても入りたい!」と思ったわけです。
乗り物酔いもありましたから、はじめは地上係員を目指そうかと思いましたが、そのとき既に他社でCAとして勤務していた姉から
「せっかくなら飛びなさい。三半規管は慣れるから。」と言われ、CA職を受けたわけです。
その後、姉のいうとおり三半規管はすっかり慣れCAとして勤務中も乗り物酔いはなくなりました。
始めは大変でしたが。。。

航空会社を目指すあなたに伝える、今できることのアドバイスとして

・人間観察をよくしておくこと
・その人が何を求めているのか、どのようなことで困っているのか想像力を鍛えておくこと
・英語は勉強しておくこと
・面接対策として「傾聴力」を鍛えておくこと(グループ面接時に人の話を聴く姿勢が大事です)
・立ち姿勢、座る時の姿勢をいまのうちから意識しておくこと(面接時見られます)
・自分の意見をはっきり理由づけて言えるようにしておくこと
・専門学校に行く、行かないはそこまでこだわらなくてよい(わたくしは行っておりません)
・就職したい会社のどのようなところが好きか伝えられるようにしておくこと

そして、

過去の航空機における事故について学び、安全に対する意識を高めておくこと

最後の項目は航空会社で働くものとして大変大事なことです。
「憧れ」だけでは耐えられないときがあります。

ANAの客室乗務員部門においてですが、緊急脱出の際のマニュアルの一文に
「付近の乗客の脱出を援助した後、脱出する」
という一文があります。
つまり、付近の乗客の脱出を確認できない限り、脱出できない、ということです。

安全に対しての覚悟があるかどうか、も大事な項目になります。

お客様には華やかなように見えているかもしれませんが、決してそのようなことだけではありません。
もちろん、たくさんの方にお会いできて温かい思い出もたくさんできます。
人の温かさを直接受け取ることのできる職業の一つかと考えます。

最近、あまり人気のない職業の一つなのだろうなぁーと思っていたにも関わらず、
多くの方に声をかけていただき、元飛行機に乗っていたものとして大変ありがたくうれしく存じております。

人生には限りがあります。
有限なのです。
自分の心に正直に。
本当にやりたいことにまっすぐに。

航空業界を目指す方も夢を持っている方も。
心から応援します。
がんばって。

まだまだ暑い日々が続きますねぇ。
わたくしもおかげさまで毎日とても忙しい!

身体を労わりながらぼちぼちいきますよ。
今週も良い日々になりますように。