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海の日に

わたくしの父は長崎の五島列島の上五島出身です。
上五島のはずれ、港から30分くらいの商店がたった一つしかないところで生まれ育ちました。
6人兄弟の末っ子で長期のお休みには家族全員で帰省し、親戚一同集まりました。

家の前は道路を挟んで一面海で、朝、目覚めてラジオ体操代わりに釣りをしました。
長崎ではアラカブと呼ぶカサゴが当時はたくさん釣れました。

本日は「海の日」。
島国日本が海と共に繁栄を願い、海の恵みに感謝する日
と言われています。

わたくしは実は海より山派ですが(笑)、子供のころの父の実家での思い出は爽やかに胸に残っています。

祖父は漁師で寡黙な人でした。
耳がやや不自由で他の漁師の方と同じ仕事ができないので、自分にできることを黙々とする人だったと、
お葬式の席でお知り合いの方から伺いました。

長男の伯父が漁師の跡を継ぎ、その下の兄弟たちはそれぞれ。
末っ子の父は警察官になりました。
島を離れ県民の安全な生活のためにと、父もまた黙々と仕事をする人でした。
約10年前、定年退職を迎えましたが今も後輩のみなさまに時折、話をしに行っております。

わたくしの原点は父だけでなく、祖父の生き方もそのひとつであることを胸に。
誇りと正義を忘れずにいたいと思っています。

そんなことをなんだか海の日に思い出しました。

お仕事の方もお休みの方もどうぞお健やかに。
良い一週間の始まりとなりますように。