先日、100円ショップ「ダイソー」の創業者 矢野博丈さんの訃報がメディアで報じられました。
ちょうど産経新聞に連載中の「『100円の男』の哲学」を読んだ内容を思い出した後でした。
矢野さんは貧しい幼少期を過ごしたのち、幾度の苦難も乗り越え、今では誰でも一度は購入したことがある「ダイソー」の創業者になりました。
本日のタイトルは矢野さんがおっしゃっていたこと。
「運を味方につけるにはー性格を磨くことが大事」だと。
日々、生きていると理不尽なことで怒られたり、こちらから口を開く前に誤解されたり、がんばりが評価されなかったり。。。
グッとお腹に力を入れて小さな我慢を求められる場面が多々あります。
だけれども、
その小さな我慢を日頃からグッとこらえる練習ができているかどうかで、立ち居振る舞いが変わってくる
そうおっしゃっているのです。
大きな我慢は口に出してきちんと相手と向き合わなければならないときもあるでしょう。
ですが、前に進むために小さな我慢を練習することが大事なのだと学びました。
わたくしも「自分の機嫌は自分でとる」と肝に銘じております。
心が折れるときも不安なときも悔しいときもありますが、きっとそれは人生のレールのわずかなゆがみで、
自分で少しずつトントントンと修復しながら進んでいかなければならないのだと思います。
矢野さんは、こうもおっしゃっています。
幸田露伴の「努力論」の一説「惜福(せきふく)」を例に、
ようやく巡ってきた幸福を一気に使い切ってしまわず、
運にお返しをするような気持で取っておくーこのことを知っている人はまた福に出会えると。
生まれながらにして持った運を大事に、自分の性格を磨きながら育んでいくことが
運を味方につけることなのだと、解釈しました。
大創産業の大創の由来は「大きく創る」という意味。
また、お名前も本名ではなく「博丈」さんの部分は姓名判断によるものとか。
敏腕で豪快なイメージとは裏腹にとても繊細な方だったのではないかと思いをはせました。
紙面を通じて教えていただいたことは、数知れず。
心からご冥福をお祈りいたします。
今日も自分の機嫌は自分で取って。
煩わしいことは目にせず、耳にせず。
今週もあなたらしく、さぁ胸をはっていきましょう。