その博物館は大浦の路面電車沿いから少し通りに入ったところにあります。
一歩足を踏み入れると非日常的な空間を感じ、時間さえもどこかゆっくり経過するような、そんな荘厳な雰囲気のある観光名所です。
6月末、長崎孔子廟中国歴代博物館 様 にて店舗訪問型接遇研修を行いました。
ランタンフェスティバルの時期など毎回ニュースで流れ、有名な観光地です。
毎年、ゆっくり訪れてみたいと思いつつなかなか機会を見つけられず、子供のころに学習の一環で訪れて以来でした。
接遇研修を行う前は可能な限り、事前に覆面調査を行います。
指導の一か月ほど前、一人旅の旅行者に扮して訪れてみました。
ガイドブックには約30分の滞在時間と記載してありましたが、、、わたくしは1時間ほど滞在しました!
孔子の教えは現代の人間にもその生き方や人の育て方に通じるものがあり、大人になって改めて伺うと深く考えることがたくさんありました。
大成殿と呼ばれる中国式のお寺のようなところでは線香上げも体験でき、改めてのご挨拶とお祈りを捧げました。
「写真映え」するスポットもたくさんあり、コスプレイヤーの方たちもよく訪れるとか。
子供のころから存じている長崎を代表する観光名所での接遇指導は大変光栄なことでした。
実践指導初日からスタッフ皆様、真摯にアドバイスを聞いてくださいました。
お客様は何をお求めになっていらしゃるのか、CSとは何か。
良い第一印象のためには何が必要なのか。
どのような心持ちでおもてなしをするのか。
そのようなお話をさせていただきました。
敬服したことは指導したことをすぐに実践してみようとする、そのお姿をみなさんに見受けられたこと。
講師としてなんとも嬉しい瞬間でした。
わたくしもまたスタッフとして動きながら、とある一組のお客様とお話をいたしました。
入り口を抜けると大きな門があるのですが、その赤い門と青空のコントラストが大変美しいのですが、実践指導二日目のことです。
その大きな門の前で「お母さんもう少しこっちこっち」と写真を撮っているご年配の女性と息子さんらしい方がいらっしゃいました。
「お撮りしましょうか。」
と声をおかけしたところ、ご依頼を受け写真をお撮りしました。
撮った写真を確認していただきながらお話を伺えば、山口県から40年ぶりにお母様とご一緒に長崎を訪れたのだと。
大学が長崎でそれ以来で。と。
笑顔が印象的なお二人でした。
わたくしもまた同じ大学を卒業していること。
長崎に来てくださったお礼。旅のご無事を祈る一言を添えました。
空が晴れますように。
風邪をひきませんように。
良い思い出ができますように。
人がどこかを訪れるとき、たくさんの「想い」がそこにあるものだと思います。
長崎を訪れるみなさまに最高のおもてなしを。
そのような想いを6名のスタッフみなさまにお話をさせて頂きました。
「指導」というと緊張もされたかとも思いますが、お一人お一人の真摯にお仕事に向き合うお姿に、わたくしもまた励まされた次第です。
売店のお土産も素敵な物がたくさんあります。
夏休みにみなさまも是非訪れてみてください。
孔子のお言葉も生きるヒントになります。
かつてのご縁を思い出していただき、この度ご依頼をいただきましたこと、改めまして心より御礼申し上げます。
みなさまにお会いできて光栄でした。
またひょっこり伺いたいと思います。
長崎は天候がコロコロ変わる初夏です。
雨の合間にセミが鳴いていて。
我が家の玄関にはクワガタの雌がいました。
夏ですねぇ。
体調に気を付けて、時折入る涼しく良い風に深呼吸をしつつ。
さぁ、今週もがんばっていきましょう。