13年前の今日、記憶が確かならば長崎は天気の良い日で。
窓際にベビー布団をおいて、1歳を迎えたばかりの長男が昼寝をしていたときでした。
母からの電話で「東北で大きな地震がおきてる」と聞き、急いでテレビをつけました。
目を覚ました長男を抱きかかえ「地震がおきたって。大丈夫かな。心配よ。」
と話しかけながら不安で、温かい柔らかい長男を抱きしめました。
波が大きく揺れている映像ではありましたが、その後、想像以上の津波が来て、
あんなにたくさんの方が亡くなるとは思いもしませんでした。
東日本大震災から13年。
被災された方、家族を亡くされた方には早かったのでしょうか。長かったのでしょうか。
人はその人の立場にならないと、本当の苦しみや悲しみを分からないから、
「がんばって」とか「ポジティブに」とか、わたくしは簡単には言えません。
ですが、思いを寄せることはできる。
どんなに悲しくて苦しかったかと。
何もできないかもしれないけれど、話を聴き、そこからできることを考える。
人との関わり合いが少なくなった現在もまた、そのことを忘れてはいけないと思っています。
その当時できたことは、夫と話し合って募金をすること。
長男を抱っこひもで連れながら、郵便局で募金をお願いするとき、
振込用紙を渡す際に郵便局員の方に「よろしくお願いします」と頭を下げ、
郵便局員の方が丁重に受け取ってくださった光景を今も覚えています。
今日もあの日と同じように晴れています。
13年経って、少しでも前に進めるようになられた東北の方に思いを馳せながら。
そして、能登自身で今なお苦しんでおられる方に思いを寄せエールを送りながら。
今日もまたわたくしも一歩一歩進んでまいります。
三寒四温の気候を感じるたびに、春の足音が近くなっていると感じます。
植物のつぼみたちは三度寒さに耐えた、その次の温かさに花を開くそうです。
淡い色の季節ももうすぐそこに。
今週も忙しくがんばっているみなさまに、良い日が続きますように。