ビジネスマナーの講義ではいつも中盤にお辞儀の仕方について解説をしています。
まずは立ち姿勢、足の開き方、手の位置、そして頭の下げ方。
そういったちょっとしたポイントを知るだけで、大変美しく印象的なお辞儀ができるようになります。
美しく印象的な所作をするために大事なワンポイントアドバイスとしては、「ゆっくり」動くということ。
お辞儀をして頭を戻すとき、ややゆっくりを意識して姿勢を戻すと良い印象になります。
40代半ばを過ぎて最近わかったことがあります。
どのような場面でも感情的になってしまうと良いことはない、ということ。
子どもを叱る時も怒鳴ってしまってはただ委縮してしまいます。
議論や口論をしたいときも口調を強く一方的に早口でまくし立てても返って怒りを買うだけです。
相手の意見の本質を聞きつつ共感できる部分はいったん共感して、自分の意見を述べる。
その時の話し方として大事なことは「ゆっくり」相手の反応を伺いながら話をすること。
怒りの負の感情が出てきそうになったときほど、意識して「ゆっくり」丁寧な言葉で話すといいようです。
ビジネスにおいても相手の都合を考えずにばーっと言いたいことを言い、仕事を頼む。
これは一方的な指示でエラーが発生するミスコミュニケーションの原因にもなります。
相手に伝わるように「ゆっくり」話す。
それもまた人を育てるためのスキルのひとつかと思います。
忙しいときこそ、ゆっくりしっかり動く、を意識して。
自律神経を整え集中力を増すためにもせかせかしないことが大事です。
その時はどうぞ指先をそろえて美しさも演出して。
イスを戻すとき。
書類を渡すとき。
物を指し示すとき。
なかなかできていない方が多いです。
「ゆっくり」で美しさをsmartに演出してみてください。
憂鬱な月曜日の朝を迎えているあなたへ。
ゆっくり動く美しい所作を。
誰に見られようと見られまいと、自分のために。
さぁ、今週もがんばっていきましょう。