年末は毎年、いろいろと忙しくタスクに追われています。
世の中をふと立ち止まって見ても、忙しそうにしているのは私だけではないことに気づきます。
これが師走か・・・。と毎年ふむふむと実感しているわけです。
先日、とある商業施設でのこと。
クリスマスフェアで混み合っている中、私もまたその人ごみに参戦していました。
買うものリストを書いたメモ紙を手に、買い物をしている途中。
通り過ぎたエリアに欲しいものがあると気づき、Uターンをしてしまいました。
混雑時のカートを持ってのUターンはとても迷惑なのに。
後ろにいた方に丁重に会釈をして「すみません」とお詫びをしたところ、「こちらこそ」と笑顔で。
コロコロとしたチャーミングな笑顔を持つご年配の女性でした。
どう考えても急に踵を返した私の方が悪いのに。
日常の中でその人の人柄が顕著に出るのは所作だと思っています。
お辞儀の仕方もしかり。
通常、このように「すみません」という時には軽い会釈でよいとされています。
ですが、この「会釈」日常ではあまり使われていないことに気づきます。
私のビジネスマナーの講義ではお辞儀の仕方が含まれます。
ご存知の方も多いかと思いますが、お辞儀には3種類あります。
①会釈(すれ違いざまの挨拶の時など)
・体を15度傾ける
・目線は3メートル先
②敬礼(通常の挨拶時に使う)
・体は30度傾ける
・目線は1.5メートル先
③最敬礼(深い感謝やお詫びのときに使う)
・体は45度傾ける
・目線は1メートル先
以上、この3項目をシチュエーション別に使い分けます。
話を戻します。
この①の会釈、日常で使うとグッと所作がアップします。
エレベーターを降りるとき、ボタンを押してくださる方に。
すれ違いざま道を譲ってくださった方に。
同じタイミングで列に並ぼうとした方に「急いでおりませんので」と軽く。
忙しいときこそ心に余裕を。
相手がほっとするような気持ちになるように。
あなたの品格がぐっとあがります。
そんなことを話すと反抗期の長男が「誰も見てないからいいじゃん」と言いました。
いえいえ、知らぬところでどのようなご縁があるかわからない。
見られてないと思いつつしっかり見られていますよ、と話しました。
そういう時こそ、人の本性が見えて特にビジネスにおいては影響することも多々あるのです。
そうですねぇ。車の運転の時も是非。
ハンドルを握ると性格が変わるあなたも。
師走。忙しいけれど心までも亡くさないように。
若い方もご年配の方も。
新しい年を迎えられることに感謝して。
私もまた心までは亡くさないように、一つ一つ丁寧にこなしていきたいと思っています。
口角を上げて。会釈を美しく。
今年の残りもあと10日をきりましたね。
みなさんはどのような日常をお過ごしでしょうか。
皆様が良いお年を迎えられるよう、残りの2025年もがんばっていきましょう。
