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何かをやりきるということ

28年前、高校3年生の冬。
冬季オリンピックが長野県で開催されました。
日本で開催されるオリンピックとあって、毎日テレビに釘付け。
日本中が毎日、各競技の結果やその中でのドラマティックな人間模様の話題で持ちきりでした。

その頃、私は大学入試センター試験が終わって二次試験の自主学習中。
先生のいない教室で皆で静かに学習中、ある日、男子スキージャンプの決勝が行われていました。
まだ携帯電話も普及されていない時代でありながら、平日の登校日だったので結果が気になり、そわそわしていたところ。
クラスのムードメーカーの男の子がこっそりラジオを持ってきていて 笑
こっそり片耳で中継を聞いていました。

クラス中が「どうなった?」「どうなった?」とコソコソする中、夕方前だったでしょうか。
「日本金!」「日本金!!」と伝言ゲームのようにウェーブのように伝わってきました。

日本のチームが金メダルを取った!と嬉しい気持ちと、クラスのチームワークのようなものを感じて。
勉強ばかりの毎日でホッと息抜きできるようなその瞬間を、クラスのみんなが嬉しそうにしていたことを今でも覚えています。

先週金曜日からイタリア・ミラノで2026冬季オリンピックが開催されています。
既にいくつかのドラマのような熱戦が繰り広げられ、日本だけでなく各国の選手が闘う姿に熱く感動しているのですが、特に印象に残ったのはスノーボードアルペン競技の竹内智香選手。
今大会で引退の意向を表明してからの集大成のオリンピックでした。

彼女を初めて知ったのは2014年のソチ五輪での銀メダルでした。
30歳というアスリートにとっては体力的にもきつくなる年であるはずであるのに、圧巻の滑りで日本中を元気にしました。
その当時、私は下の娘を出産したばかりで彼女より4歳上。
同じ女性として何かに向かって頑張っている姿に「いつか私も」と思ったことを覚えています。

今期のオリンピック、引退を表明して臨んだ竹内選手の結果は22位。予選敗退でした。
その後のインタビューで彼女はこう述べています。

「寂しい気持ちとか、悲しい気持ちを置いて行くような想像をしていたんですが、本当におなかいっぱい」
「もう十分って思って終われたことが本当に幸せな終わり方じゃないかなと思います」

と。とてもやりきった、美しいお顔をされていました。
私はまた、12年前のソチ五輪の時と同じように励まされました。

そして。
私は残りの人生の中でこのようなことをあと何回思えるのだろうか。
そもそも1度でも味わえるのだろうか。
彼女のようにやりきった顔ができる日が来るのだろうか。

そう思いました。
既に私の人生は折り返し。
どう生きられるかは自分にかかっています。

自分が選んだ道が正解だと思えるように。
「もうおなかいっぱい」と笑って終われる何かがあるように。

一日一日をコツコツ生きていきたいと思います。

イタリアとの時差は8時間。日本の方が進んでいます。
寝不足にならないように、日本選手のみなさんの頑張りをご自身の心の栄養にして。

長崎は良いお天気になりました。
みなさんのお住まいは今日はどのようなお天気ですか?

寒さにも乾燥にも気を付けて。
さぁ、今週もがんばっていきましょう。