久しぶりの泣きだしそうな空の長崎です。
3連休あとの月曜日、雨降り模様。
ゆっくりエンジンかけていきましょう。
さて、今日はわたくしが「心を寄せて」いただいた経験についてお話します。
先日、親の付き添いで病院を訪れたときのこと。
3年前、わたしもここでお世話になったなーとふと思い出しました。
3年前の冬、右胸に大きめのしこりが見つかりました。
近所の総合病院を訪れ検査したところ、後日、別の病院で再検査をすることになり、その後、大学病院での精密検査をすすめられました。
悪性の可能性は50%。医師にそう言われました。
大学病院では数か月に渡り検査を行いました。
脇の下を切開し、しこりの細胞を採取するなどしましたが、女性の先生も看護師の方もとても良い方で痛みもなく安心して検査に臨めました。
細胞を採取し終えて切開した傷口の処置を看護師の方にしていただいていたとき、
「ご心配だったでしょう」と声をかけていただきました。
乳がんかもしれない、と言われてから2か月が過ぎていました。
再検査後、大学病院への紹介状をもらって帰宅した際は、帰り道でこっそり泣きました。
3日間、家族にも言わず、これからのことを考えました。
こどもたちは幼く弱いので検査の結果がわかるまでは言わないで欲しい、と夫に頼みました。
出産の時にしか入院したことがない丈夫な体のはずでした。
そんなことをぽつりぽつりと看護師の方に話していたら、ポロポロと涙が出て初めてたくさん泣きました。
今思うと突然、良い年をした大人が泣くものですから驚かれたと思います。
ですが、処置する手を止めることなく、だけど落ち着いた声でご自身も以前同じ検査を受けられたこと、
そのときはとても心配だったけれど、検査結果は悪性ではなかったことなど淡々とお話してくださいました。
そして、最後にこちらを向いてにっこりと
「だから、きっと大丈夫です」と優しく、強くそうおっしゃってくださいました。
ひとしきり泣いた後、帰る頃には「どのような結果が出ても乗り越えよう」と足早に一歩一歩しっかりと
帰路に着くことができました。
結果は良性。その後の定期健診でも問題なく、毎年の健康診断の結果も問題ありません。
「人の思いに心を寄せる」
あの時、看護師の方に心を寄せていただいたから頑張れる勇気が出ました。
この方はどこからいらしたのだろうか、何をご希望なのだろうか、
ここに来るまでにどんなに楽しみに準備をされたのだろうか。
空が晴れますように、当日まで元気でありますように、すべてがうまくいきますように。
そう思って、今日、この場にいらっしゃるのかもしれない。
いま何に困ってどんなものが必要なのだろう。このようなものができたら便利になるかもしれない。
接客業のみならず色々な場面でお客様や仲間に対してそのことができる方こそ、真にご活躍される方だと思います。
ビジネスでもプライベートでも。
今日もあなたが良い一日を過ごせますように。
思いを馳せて。