先月、上の子が足を怪我して1か月近く登下校の送り迎えをしていました。
授業参観や保護者会以外で学校に入る経験はあまりなく、しかも車の乗り入れを毎回・・・。
いつもの学校の風景を垣間見ながら、なんだか申し訳ないな・・・と思う一か月でした。
ですが、新たに気づいたことがありました。
毎回、お会いする生徒のみなさんが車に乗っている私に挨拶をしてくださるのです。
まぁ、車ということもあり道を譲ってくださるのですが、通りすがり必ず足を止めて挨拶を。
本当にみなさん。
ある女子生徒の方は車で出ようとしたら門が閉まっていたため、小走りに走って門を開けてくださいました。
「なんであんなにみなさん挨拶してくれるの?」
と上の子に聞くと、
「あたりまえだろ。学内だけでなく保護者の方や外部のお客さんには必ず挨拶するんだよ。」
ほう・・・。すごいな。
と思いつつ、お知らせのプリントの中で生徒会の目標に「挨拶をする」など、必ず書いてあったな、と。
わたくしもビジネスマナーの講義において「挨拶」の話は必ず行います。
基は禅宗の教えだそうですが、その言葉には意味があります。
挨・・・心を開く
拶・・・相手に近づく
【心を開いて相手に近づく】
コミュニケーションの第一歩が挨拶なのです。
「おはようございます」
お早いお着きでございますね。
お互い今日も頑張りましょう。
「こんにちは」
今日という日に、あなたにお会いできました。
良い一日を。
「ありがとう」
有り得なかったことかもしれない、有難いことをしくださって
うれしかった。
たった5~10文字の中には深い思いがあります。
「挨拶がはずかしい」
「挨拶って必要ですか?」
と大人の方からもお子さん方からも質問があることがあります。
よく考えてみてください。
このたった5~10文字で相手と仲良くなり、信頼関係が生まれ、嬉しくなって、
そして、有意義な情報や指導を得られるかもしれない。
ハイリターンなのです。
そして何より挨拶をする方は美しい。いろいろな意味で美しいのです。
職場や子どもの部活や学校で挨拶が足りない、と思う場所では是非ご自身から顔を上げて相手を見て挨拶をしてみてください。
もし、相手から返ってこなかったとしてもあなたはとても素敵ですから。
すれ違ったあとにあなたを見て、何か大事なことに「はっ」と気づく方もたくさんいますから。
梅雨寒の長崎です。
わたくしもまた今週も顔を上げて前を向いて、美しい挨拶を心掛けていきますよ。
読んでくださったあなたに今週もたくさんの良いことがおこりますように。