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失敗や挫折した時の対処法

客室乗務員の訓練は約2か月間。
サービス要員として接遇教育、保安要員としての緊急訓練など、学んではテストを受ける日々を過ごします。
その後、やっと飛行機に乗って業務を行うことになるのですが、これはわたくしがOJTが終了して一人立ちしてすぐのこと。

その便はご病気のため医師の同伴の元、ストレッチャーのままご搭乗されるお客様がいらっしゃいました。
事前にストレッチャーを整備士と共に確認しながら固定し、安全性に問題がないかをその便のチーフパーサーも担当CAも一緒に確認していました。

マニュアルを見ながら確認しているうち、少し人手が必要なことが発生しました。
その際、チーフパーサーから「ちょっと他のCA手伝いにきて」と呼びかけられ、事前の準備が終わっていたわたくしは挙手をして当該場所に向かったところ

「あなたじゃない。使えるCA来て。」

と言われたのです。。。とてもショックでした。。。
だけれども、実際そうでした。
チーフパーサーには事前にご挨拶をして入社間もないこと、本日の目標のポジションアサインをお願いしたいことなど、お伝えしていましたから。

その後、シュンとしながらもなんとか業務を終え帰り際、当該チーフに
「さっきはごめんね。使えないって言って」と言われました。
「いえ」とペコリと頭を下げ、その日は終えました。

帰路につきながら自分の中に芽生えた感情は悲しさよりも「悔しさ」でした。
いつか「使える」CAになってやる!という気持ちでした。

挫折を克服した人、悔しさを経験した人ほど仕事に希望ややりがいを持っている、というデータがあるそうです。
失敗や挫折はエネルギーとなり自身の希望となり、やりがいの根源となる可能性があるということです。

今、このブログを読んでくださっている方の中にも、仕事やその他のことでも失敗や挫折を経験されている方がいらっしゃるかもしれません。
また自分の中で経験したことのないことを任され、今から起こることに不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

その思いを力に変えましょう。
悔しさ、悲しさ、不安、怒り・・・その思いを原動力に。
あなたの可能性は無限大。
「全部ががんばる」のではなく、とりあえず目の前のことから具体的に行動にうつしていきましょう。
「いつか見返してやるんだ」と良い方にエネルギーを傾けていきましょう。

それでもなんだか煮詰まって悶々とするときは、異業種の方や友達に相談したり、場所を変えて深呼吸をしてみたり。
自分を違う空間に置いてみるのもおすすめです。
客観的に自分を見つめることができ、社会の広さの中にいる小さな自分に気づくことができるからです。

わたくしは挫折や失敗を繰り返してきました。
そのたびに悔しさや怒りをエネルギーにして、自分が納得いくようにしてきました。

ずっと努力してがんばってきた、のではなく、「自分が納得するまで」やってきました。
がんばってダメなことは方法を変えてみたり、次の新たな目標を立てることも一つの方法です。

パズルのような人生でした。
予測のつかない人生を歩んできました。

数日前にまた一つ年を重ねまして、改めて気合を入れなおした次第です。
一歩ずつ納得がいくまでがんばってみます。

冒頭、使えないとおっしゃったチーフパーサーの方には数年後ご一緒したときに今度はお褒めの言葉をいただき、そのときやっと自分を自分で褒めることができました。
実はとても素敵な方でお会いできたことを今も感謝しています。

たくさんの方が自分で自分を褒める瞬間が増えますように。

長崎は気持ちの良い秋晴れの月曜日。
みなさまにとって今週も良い日になりますように。