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AIにできないこと

昨日の長崎新聞のネットニュースの中で公立高校の卒業式が行われたことを知りました。
あぁ、もうそんな時期かぁと思うと同時に「時代だなぁ」と思う出来事が一つ。

卒業生代表の言葉の中に「これから一生かけて歩む道はAIでも答えを出すことはできない。いや、だされてなるものか。」と一節ありました。
うんうん、そうだよね。そのこと、きちんと胸に留めて羽ばたいて。卒業おめでとう!
と、一(いち)母としてそう思いました。

昔、長男と「アイロボット」という映画を見たことがあります。
2004年の映画でウィル・スミスさん主演のロボットと共存する人間の世界のお話です。
時は2035年。身の回りのお手伝いをするAIロボットと人間が共存する世の中で、人間に反感を持つロボットたちができ始め、ウィル・スミスさん扮する刑事が世界のピンチを阻止する、という内容だったと思います。

春休みに何となくつけたTVで放映されていた映画で、当時小学校低学年の長男が、実写版の映画を夢中になって見ていて驚いたことを今でも覚えています。
そのロボットとの付き合い方のシーンの中で私自身も学んだことは「我々人間は正しい答えを自ら考え、見つけ、行動する」ことが大事だということ。
その上でロボットを作り出す、操作することが大事だということ。

ITとかそういったものが苦手な私が、深く考えさせられる映画でした。

思えば10年前よりもはるかに世の中は便利になり、AIのおかげで効率化が進み、モノも人も進化してきました。
だけど変わらないのは、楽しい、嬉しい、悲しいなどという人の感情であるということ。

この場所でこういうことをすると楽しい。
人の役に立てて嬉しい。
別れが悲しい。

など。頭で考える前に涙が流れてしまうのは人間だからこそだと思います。

どんな便利な世の中になろうとも、それを操作するのは感情が備わっている我々人間である、ということを忘れてはならないと思います。
AIにできることはたくさんあります。
ですが、できないこともたくさんあります。

そして、AIうんぬんの前にあなたしかできないこともあります。
便利な世の中でふと立ち止まって考える、落ち着いた時間がありますように。

「アイロボット」を夢中に見ていた長男は今、AIやVRの技術者になるための学校に通っています。
今でも時折、その映画を見たことを話します。印象に残ったんだなーと。

我が家の技術者の卵に「AIのメリットデメリットって何だと思う?」と聞いてみました。
「メリットは効率化が断然早く、世の中の進化するスピードが速くなったということ。デメリットはそれを間違って使う人々が増えてきたということ。フェイク動画などAIをメインにするのではなく、あくまでも使うのは人であってそこには複雑な感情が備わっていること。それは忘れてはいけない。」
と、珍しくまじめな顔で答えていました。
「すごいじゃん」と答える私に学校でも技術者としての倫理を学ぶ教科があるのだとか。

ありがとうございます、ありがとうございます。

「アイロボット」の便利な世界は2035年。あと9年後。
各家庭1台くらいお手伝いロボットのいる世界になりそう、とは今は思いませんが、そうなったとしても人としての感情は忘れずにいよう、と思う次第です。

年度末の3月になりました。
みなさまにおかれましてもお忙しいことと存じます。
一瞬一瞬を大切に。もうすぐ来る春を楽しみに。
さぁ、今週もがんばっていきましょう。